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幻想的な多重露光撮影を試してみませんか? [スタッフRの「撮影に行こう」]

こんにちは、スタッフRです。
前回の記事では、少し昔のデジタルカメラ*1での撮影と、SILKYPIXを使ったJPEG写真の現像(調整)について紹介しました。
そのとき、ふと「JPEG撮影といえば多重露光かな」と思ったので、今回は多重露光について。

多重露光(多重露出)とは、フィルムの巻き上げ操作をせずにもう一度露光*2を行うことです。
こうすることで、フィルム1コマに対して2つのシーンを重ねることができます。
本来はありえない被写体の繋ぎ合わせができますので、幻想的な写真や、意図的な表現が可能です。
デジタルカメラではフィルムの巻き上げはもちろんないので、レタッチ*3での合成と何が違うのかと思うかもしれませんし、実際に得られる写真は合成と変わりません。
ですが、カメラ単体での多重露光は撮影時に行う操作であるため、後処理での合成よりも撮影時の意図を反映させやすいと私は考えています。

ある程度マニュアルでの操作が可能なカメラであれば、撮影メニューの中に「多重露光」や「多重露出」といった項目があると思います。
今回はリコーの「GR」を使って撮影しましたが、GRでは「撮影設定」の中に「多重露光撮影」があります。

161121-01-multiple.jpg

具体的な撮り方ですが、多重露光では「露光していない(暗い)部分」に「別の像を重ねる」ことが基本となります。
ある程度明暗差のある被写体を選ぶことで、よりはっきりとした重ね合わせが可能となります。
とはいえ、撮影後のイメージに「慣れ」が必要な手法ですので、まずは色々な被写体で試してみるといいかと思います。

以下、写真は撮影後にJPEGで記録される多重露光した画像に対し、「SILKYPIX Developer Studio Pro 7」で調整しました。
全て三脚等は使わず、手持ちでの撮影です。

161121-02-split.jpg

まずは、2枚の多重露光です。
1枚目には木を見上げて葉の影を撮影し、2枚目は花を撮影しました。
何もないところに、無理矢理分割構図*4を作り出した感じです。
もう少し1枚目を白飛び*5させてしまい、境界をはっきりさせてもよかったですね。

161121-03-hand.jpg

ありきたりですが、手をかざして多重露光。
こちらは3枚での多重露光で、最初の一枚は空に手をかざした写真、2枚目と3枚目で花を撮影して重ねています。
空に手をかざすと、明るい空が白飛び気味になり、暗く写った手の部分に残りのモチーフを入れることができます。
曇り空だったので、雲の部分はぼんやりとした写り込みになりました。
最終的に、SILKYPIXのテイスト「ノスタルジックトイカメラ」を適用して全体的に彩度を下げてみました。
ノスタルジックトイカメラにより周辺が暗くなりますので、中心部分への視線誘導*6の効果も持たせることができます。

161121-04-bokeh.jpg

イルミネーションの撮影にも、多重露光がよく使われます。
こちらは1枚目でピント*7を外してイルミネーションをぼかして撮影し、2枚目でイルミネーションにピントを合わせて撮影しました。
普通に撮影すると光がただの点になってしまいますが、実際にイルミネーションを見た時の雰囲気とは異なることが多いと思います。
特に、文字や絵をかたどって配置したイルミネーションを撮影するような場合、ピントを合わせて撮影してもわかりにくいです。
多重露光を用いることで、ソフトフィルターとは違った感じの写真に仕上がり、文字や絵をかたどったイルミネーションもわかりやすくなります。
1枚目と2枚目をなるべく同じ位置から撮るようにしましたが、あえて違う位置から重ねても面白いです。

161121-05-composite.jpg

イルミネーションがないところに、その場の雰囲気を写し込むのも方法のひとつ。
脳裏によぎった瞬間や、心象風景を描くのにぜひ活用してみてください。

今回は、多重露光について紹介しました。
1枚の写真に写し込める景色が増えると、表現も大幅に増やすことができます。
とはいえ見ている景色と異なる写真を撮るということは、冒頭にも説明したとおりイメージが難しいですね。
デジタルカメラでは、失敗を恐れずに色々と試してみるのが一番だと思います。
普段の何気ない景色からイルミネーションまで、色々な撮影方法を試してみてください!


*1 デジタルカメラとは、撮像素子で撮影した画像をデジタルデータとして記録するカメラのことです。
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*2 露光とは、露出ともいい、フィルムにレンズを通した光を当てることをいいます。
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*3 レタッチ(フォトレタッチ)とは、画像データを加工や修正のことです。
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*4 分割構図とは、写真の構図のひとつで、画面内をいくつかの領域に分割する構図のことです。
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*5 白飛びとは、本来明るさに階調を持つ部分が、真っ白に記録されてしまっていることをいいます。
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*6 視線誘導とは、写真を見る人の視線を主題に引き寄せることを言います。構図の工夫や明暗差により行うことができます。
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*7 ピントとは、結像点のことをいいます。ピントが合っている部分が鮮明に写るため、メインとなる被写体にピントを合わせるのが写真撮影の基本となります。
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