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キットレンズをお気軽さんぽで見直してみる [スタッフRの「撮影に行こう」]

こんにちは、スタッフRです。
みなさん、どんな写真を普段撮ることが多いでしょうか。
一眼レフカメラや、ミラーレスカメラを初めて買った場合、おそらくレンズも付いた「レンズキット」を買うことが多いと思います。
このとき付いているレンズが「キットレンズ」と呼ばれますが、APS-Cサイズのセンサ*1 を搭載したカメラであれば、焦点距離*2 が18mmから55mm、開放F値*3 がF3.5からF5.6の「標準ズームレンズ」が一般的です。
標準ズームレンズでは、一般的な撮影でよく使用する画角*4 をほぼカバーする範囲のズームになっているため、初めてのレンズとして最適とされています。
ただし、その一本で十分というわけではありません。
例えば「運動会で子供の写真を撮る」場合は望遠レンズが必要になってきます。
「もっと花や虫を大きく撮りたい」場合はマクロレンズが、「広い風景を全部入れたい」場合は広角レンズが必要です。
一眼レフカメラやミラーレスカメラといった、レンズ交換が可能なカメラは、「撮影者が被写体に応じて適切なレンズに交換して使うことのできるカメラ」です。
一方、一般的にレンズ交換が可能なカメラは「綺麗に撮れる」カメラとして認識されることが多いため、「初心者向け」のエントリークラスに位置する一眼レフカメラも販売されています。
しかし、「被写体に応じた適切なレンズ」というのが判断しにくいため、何も知らずに買うと「コンパクトデジカメで撮れていたような写真が撮れない」ということも起こります。
たとえば、コンパクトデジカメでは「望遠○倍」といった表記が多く、ズーム倍率*5 が大きいデジカメは高級と認識されます。
これに対して、一般的なキットの標準ズームレンズは、18mmから55mmのズームであれば3倍のため、コンパクトデジカメのほうがズーム倍率だけ見ると大きいです。
しかし、仮に10倍ズームなどの高倍率なコンパクトデジカメを使っていたとしても、本当にその望遠域で撮ることが必要な場合というのは限られてきます。
一眼レフカメラやミラーレスカメラは、センサがコンパクトデジカメよりも大きく画質面で有利な分、ズーム倍率を大きくしようとすると必要となるレンズそのものが大きくなってしまいます。
このため、望遠域ばかりを多用するような場合は、望遠のみのレンズを検討するといいでしょう。
また、最近では、開放F値の小さな高級コンパクトデジカメも比較的安価になりました。
このため、「F値が小さいほど高級」という印象があると、キットレンズの開放F値を数値だけ見たときに、「暗いのではないか」「ボケないのではないか」という印象を受けるかもしれません。
実際には、センサがコンパクトデジカメよりも大きい分、高感度での撮影でノイズの影響が少なく、開放F値がそこまで小さくなくてもボケを活かした撮影が可能です。
また、F値とはすなわちレンズの明るさのことでもあるため、同じ開放F値であればセンサの大きさに応じてレンズ径が大きくなるのは容易に想像できると思います。
「もっとボカして撮りたい」と感じれば、開放F値の小さなレンズを検討する必要があります。
こういった、撮影者が必要と感じるレンズの画角や、開放F値、ひいては撮影スタイルを判断するための最初のレンズが、「キットレンズ」と考えることもできます。

今回は、私事ですが、カメラが定期点検・修理から帰ってきたので、キットレンズの使い勝手やキットレンズで撮影可能な写真について、あらためて見直そうと考えました。
キットレンズは、レンズのラインナップの中では最も安価な部類に入るレンズですが、しっかりとした撮影にもある程度対応可能な水準で作られています。
たとえば、今回紹介する「smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6 AL WR」。
150123-00-da18-55wr-1.jpg
ペンタックスの「キットレンズ」として付属する標準ズームレンズです。
このレンズ、キットレンズとはいえ「WR」と名前にあるように、簡易防滴のシーリングが付いています。
加えて、レンズの前面には「SPコーティング」が施され、汚れや水滴が付いても簡単にふき取れるように考慮されています。
また、最短撮影距離*6 が0.25mと短く、ある程度被写体に寄っての撮影も可能です。
オートフォーカスは静かな超音波モーターではなく、ボディ内モーターを使うため、ある程度音は大きいですが、「クイックシフトフォーカスシステム*7 」により、オートフォーカス後にすぐにマニュアルフォーカスに移行することができます。
開放F値はF3.5-5.6と決して明るくはないものの、その分コンパクトで、235gと軽いのが特徴です。

さて、今回は川越水上公園に、すでに夕方でしたが散歩に行ってきました。
カメラは「PENTAX K-3」、レンズは「smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6 AL WR」、現像は「SILKYPIX Developer Studio Pro 6」にて行っています。
150123-01-kawagoe.jpg
川越水上公園は、主に夏場のプールが賑わいますが、プールの隣には池があり、ボートを楽しむこともできます。
標準ズームレンズだと、旅行での記念写真を撮るような、広角での絞った写真が多いかと思います。
150123-02-kawagoe.jpg
池の周りは、このようなベンチが置かれています。
今の季節は風が肌寒いですが、散歩をしている方もちらほら。
こちらの写真は、ピントをベンチに合わせて絞り開放で撮影したものです。
このレンズは24mm付近だと、開放F値はF4です。
背景はわずかにボケはじめ、といったところ。

150123-03-kawagoe.jpg
続いて、再び絞っての撮影。夕日に照らされた木々が鮮やかで、とても綺麗です。
さすがに等倍で見ると少々甘いかな、と思える描写ですが、ブログに掲載したり、L版でプリントしたり、といった用途には十分すぎる画質です。

150123-04-kawagoe.jpg
ひなたぼっこ中の、にゃん。(お休み中のところ、失礼しました…)
望遠側での最短撮影距離に近い位置での、開放での撮影です。
ピントは目のあたりに合わせています。毛のボケ方は、若干ソフトなぼんやりとした感じです。
このレンズの距離指標は、マクロ域でオレンジ色になっていますが、これは「少し画質が落ちますよ」という意味だそうです。
150123-00-da18-55wr-2.jpg
メーカーによって表記の仕方も異なりますし、そもそもキットレンズに距離指標自体が表記されていない場合もあります。
この辺りは、お手持ちのレンズのマニュアルをご参照ください。

より高画質・高倍率な写真が撮りたいような場合、マクロレンズの購入をおすすめします。
ですが、写真として違和感はないので、マクロ撮影への第一歩としても十分楽しめると思います。

150123-05-kawagoe.jpg
こちらは、望遠側で、絞りはF8。RAW現像時にモノクロにしてみました。
絞っていても、望遠側であればこういったボケを楽しむことができます。
ピントは、手前から2本目の木の幹です。
さすがに55mmとなると、望遠としては少々短い印象。
ただし、ポートレート等、この木の辺りにモデルがいるような場合ならちょうどよさそうな雰囲気です。
このレンズの望遠で足りないような被写体が多いと思えば、望遠ズームを買い足しましょう。

今回は、散歩での撮影を通して、あらためてキットレンズの使い勝手やキットレンズで撮影可能な写真について見直してみました。
どんなレンズが必要か悩んでいる方は、キットレンズで「どのような写真が撮れるのか」、あるいは「撮れない・撮りたいと思った写真がどんなものか」考え直してみるといいかもしれません。
すでにカメラ・レンズに多く触れている方であれば、もう一度キットレンズを使ってみると、「次のレンズを選ぶためのレンズ」として、よくできているなという感想を持つのではないでしょうか。
キットレンズは、優等生とまではいかなくても、コンパクトで軽く、ほとんどの撮影をこなせるレンズです。
ちょっとしたお散歩のお供に、気張らず撮影に持ち出せるレンズとして、非常によくまとまっていると、あらためて感じました。

*1 デジタルカメラのセンサの大きさには様々なものがあります。詳しくはスタッフIさんによる記事「写真を撮りに行こう。「三陽メディアフラワーミュージアム」」の中に説明されていますので、そちらをご参照ください。記事に戻る

*2 焦点距離とは、レンズの中心点(主点)から焦点までの距離のことです。焦点距離が短いと画角が広く、長いと画角が狭くなります。記事に戻る

*3 開放F値とは、レンズの絞りを最大に開けた状態、一番光を取り込める状態のF値です。 (F値は小さいと明るく、大きいと暗くなります) 記事に戻る

*4 画角とは、実際に撮影可能な範囲のことを指します。画角が広ければ広角、狭ければ望遠です。記事に戻る

*5 ズーム倍率とは、ズームレンズの望遠側の焦点距離を広角側の焦点距離で割ったものです。広角端を基準とし、どれくらいの望遠が可能かを表します。同じズーム倍率のレンズでも、広角端の焦点距離が異なる場合には画角は異なります。記事に戻る

*6 最短撮影距離とは、撮影対象からセンサまでの距離を表します。記事に戻る

*7 クイックシフトフォーカスシステムは、このレンズの廉価版である「smc PENTAX-DAL 18-55mm F3.5-5.6 AL WR」には搭載されていません。記事に戻る

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